住宅

slowhouse

所在地島根県・松江市竣工2009種別新築
slowhouse
設計者コメント

ボタンひとつの簡単便利な暮らしよりも、季節の移ろいや自然の変化に心を留められるようなスローライフが望まれました。暮らしの細部に手間暇をかけてその一つ一つを自分の感覚で楽しむ暮らしです。

敷地は宍道湖南岸にあり、昼夜で南北に谷風が通ります。この住宅は谷風の通り道となるように土間南北に開口建具を設けたワンルーム住居で、風の道をテーマに家具足元も浮かせて吹き溜まりがありません。夏は葦戸越しに田を渡る涼風が、冬は薪ストーブで家中温度差のない快適な屋内環境となっています。

屋根は軽量土壌で断熱し芝生屋根としています。芝生の屋根に上がると宍道湖が見えて、寝転ぶと風が気持ちいいです。草屋根はノルディック地方の伝統的な工法で、土が防水材の劣化を防ぎ、毎年生え変わる芝は管理次第で永遠の素材となります。屋根の上にはかまど、薪ストーブ、五右衛門風呂の煙突が3本。フィンランドのメイポール(夏至祭)、クライアントのトレードマークなど、それぞれの意味を添えて煙突のデザインに取り入れています。破風板は将来交換できるように信州のすずめ踊りのディテールを採用しています。

居室は真壁のプラスター塗、浴室は漆喰壁に天井とドアはポリカツイン。新旧の素材を併用して過去対話する建築となっています。

第4回 JIA中国建築 住宅部門 大賞受賞)

竣工写真 — 33

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