古民家

奉納山の古民家

所在地島根県・出雲市竣工2026種別移築 ・ 古民家
奉納山の古民家
設計者コメント

大正期(1923)の古民家を移築して次の100年に継承した。庭は花木とせせらぎで四季の楽しい住まいとした。

既設建物の骨格を維持しながら1,2階共階高を嵩上げし、2階は半分に切り縮めて吹き抜けを設けた。北に奉納山を望み、南庭には井水を用いた水景を整え、南北に開く住まいとした。

既設柱は欅と杉、差し鴨居は米松、梁は地松。出来るだけ再利用する方針で挑んだが蟻害、反り、捻じれ、割れ材などを取り替えた。とこ板、とこ框、程度の良い座板を再利用した。

空間密度は設計と施工の総和、注いだ熱量に比例する。大工、左官だけでなく照明器具や作庭にも入念な職人の手仕事が加わったことで心地良さが増した。石組みには何度か立ち会ったが、その手先を見なければその労に気付かなかっただろう。完成した小川は何事も無かったかのように清々しく流れている。シャンデリアとペンダントライトは鍛造で、古材の風合いと馴染んでリビングダイニングを穏やかな景色にしている。

作庭:植吉/照明器具:クラフトキャリア

「丁寧に作られたものは静かに人を幸せにする」William Moriis

竣工写真 — 18

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