住宅

里山の赤瓦

所在地島根県・出雲市竣工2024種別新築受賞2026 令和7年度「しまね建築・住宅コンクール」奨励賞 / 2025 令和6年度「ウッドスタイルコンテスト」島根県木材協会会長賞
里山の赤瓦
設計者コメント

裏山で50年かけて育った桧が新しい民家に生まれ変わった。農業を営む傍ら1軒分(約200本)の木材を施主自ら伐採された。

3世代同居となる母屋には伝統的な佇まいが求められ、広間を中心に吹抜けを介して家族の気配が伝わる住まいとした。

伐りだされた樹木の多くは桧で、杉や広葉樹も混じる。タブは大黒柱にカシは敷居に、桜はカウンターの天板に、杉、桧は適材適所、構造材と造作材に用いた。吹抜けの通し柱は1階無節、2階節有で山の木立そのままの姿が現れた。

ユニックとチェンソーで森に挑んで伐採に半年、葉枯らしに半年、自然乾燥に2年、伐採から竣工までに4年の歳月をかけて、木の香りがする空間が生まれた。正確な手刻みによって、上棟時には仮筋違なしに水平垂直に建ち上がった。今回伐採された木材は施主が若いころに父親と植樹した桧であり、里山から直達した木材と解体した旧家屋からは赤瓦や梁を再利用した。資源を有効に利用する昔ながらの取り組みに持続可能な暮らしが見いだせた。

令和7年度しまね建築・住宅コンクール」奨励賞

この仕事の受賞

2026令和7年度「しまね建築・住宅コンクール」奨励賞

2025令和6年度「ウッドスタイルコンテスト」島根県木材協会会長賞

竣工写真 — 19

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