古民家

土縁の家・古民家再生

所在地島根県・奥出雲町竣工2014種別移築 ・ 改修 ・ 古民家受賞2015 平成28年度しまね建築・住宅コンクール 優秀賞
土縁の家・古民家再生
設計者コメント

伝統的建造物の背景は仕事に誇りや生きがいを持つ時代、暮らしに信仰が息づいていた時代です。暮らしに安らぎを求めるのであれば信仰心から生まれた器を再生するのも選択肢の一つかもしれません。民族のアイデンティティーを宿す器は、そこにいるだけで安らぎを覚えます。

奥出雲町の旧街道沿いの明治35年の町屋の再生です。

中庭に残されていた蔵は眺望を活かして新たに窓を設け、1階をDK、2階を寝室に現地再生しました。1,2階とも天井の低さを活かして落ち着いた空間としています。状態の良い床の間は構造材、造作材を解いて移築再生し、蔵までをひとつながりの空間としました。

再生した古民家と新築部分とがほどよく調和する事に配慮し、漆喰で仕上げを揃えています。槍鉋仕上げの蔵の梁や柱に刳り貫かれた木舞壁の貫き穴、床の間の漆塗り欅の書院や拭き漆の杉面皮付き長押などの明治の手仕事は、新築では得られない趣として引き継ぐ事が出来ました。

亀嵩は積雪1.5mの豪雪地帯です。車庫と生活空間を土縁で繋ぐことが必要とされましたが、ここをダイレクトゲインのサンルーム、物干し、薪置き場など複合的用途を持たせ進化した土縁として提案しています。

(平成27年度 しまね建築・住宅コンクール 優秀賞受賞)

この仕事の受賞

2015平成28年度しまね建築・住宅コンクール 優秀賞

竣工写真 — 14

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